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「col ped.」
吉田コム Com Yoshida
地面に地図を敷き、目隠しをして高さ1mのところからピンを落とす。ピンは地図の上で何度か跳ね返りながら、どこかに着地する。その針先の場所を目印に私は「落とし物」をした。これは後日回収したその落し物に残った眼差しだ。
何か対象を見つめている訳でもなく、ただその眼差しは流れていく。その流れの主体はこちらからなのか、あちらからなのかも曖昧で風のように輪郭のない存在が間を漂う。能率の番地を背負った格子を外した時、見えているものが何なのかではなく、その焦点は記号になり得ない果てのない共鳴の波に触れた。
2021
サイズ可変
レーザープリント、インクジェットプリント、ビニールシート
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