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「THEGIRLWHOWASPLUGGEDIN」

多和田有希 Yuki Tawada

写真は憑依先をいつも探しているメディアだ。今作のモチーフは、女性、蘭、鹿であるが、これらの写真はプリントされ、燃やしたコラージュ作品、80ページを超えるZINE、そして今作の大型インスタレーションへと形態を変化させながら存在してきた。私にとってこれらは包括して1つの作品とも言える。このように、1つの作品が分散しながら総体として立ち上がる様式に私は今関心がある。 今作のタイトルはジェイムズ・ティプトリー・Jrの小説「接続された女」から引用している。スマホ、タブレット、PC、アプリ、私たちは様々な媒体上に分散して存在しているのが常態だ。にもかかわらず、次の接続先(憑依先とも言えよう)を飢えたように探し続ける。私たちは、常に引き裂かれ、変形され、引き延ばされる。受動的に?いいえ、私たちは自発的に分裂し、変異し、触手を伸ばしているのではないだろうか、現状を打開して生き続けるための方策として。

2021

サイズ可変

インクジェットプリント

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