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「生きている俘虜」
銭安妮 Anni Qian
母国において形成された私とは何だろうか。そして異国で生活する私とは何だろうか。ある方に紹介頂いた日本語版『大岡昇平集』の一節「生きている俘虜(ふりょ)」を選んで読んだ。小説は"私"という主人公の米軍の俘虜収容所での私的な経験を描く。日本とアメリカとの間の出来事だが、同じ戦争被害に遭った国の子孫である私は異国の言葉を使ってかつての敵国である作中の“私”を身に纏い、作中の“私”がみた風景と実際の私の生活風景を並行させて、ドローイングする事でその共通の部分と自分のある有様を見出した。
2022
サイズ可変
写真、映像1(8分)、映像2(12分)、音声データ(一時間半)
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