「自我を再構成する」は、2つ現代デジタル技術と自己消耗の可視化を実現する映像インスタレーションを用いた作品である。 3Dスキャン技術では動きのある物体を完全にスキャンできないという特徴を用いて、顔の表情変化と手の動きの過程を記録した。スキャンの過程で、自我消耗の際に生じるネガティヴな感情を異なる顔の表情に分解し、完全にスキャンできない手の破片と組み合わせて3Dモデルを作成した。 その後、モデルを3Dプロジェクターに用いて投影を試した。3Dプロジェクターで形成されたランプビーズは、スキャンしたモデルを仮想の点状浮遊物に複製し、目の視覚残留現象を利用してモデルと運動軌跡の映像を表現した。モデルが移動する過程では、分解されたネガティブな感情が互いに融合し、自我消耗を再構成された。