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Self Portrait(polyposis)

高橋順平 Junpei Takahashi

夏の終わり、濡れたアスファルトに転がったセミは次の日消えていた。水死体になって発見された祖母の身体は溶けかけていた。私の身体もいつも私を保つために必死なように感じるが、私の身体の境界はどこにどのようにあるのか。それを確かめるため、自分の皮膚の写真を山に埋め、毎日水やりをしに行った。しばらくして地中で分解され腐食したそれを掘り出し、再度撮影。布に引き伸ばして空間に展開させた。私の皮膚は写真によって私の身体や社会のシステムから離れ、地中の別のシステムを通して、新たな身体として立ち上がる。
 

​2022

サイズ可変

布、昇華転写プリント、水

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