top of page
「The photographic … ーある写真的変異株の考察ー」
北桂樹 Keiju Kita
ロザリンド・E・クラウスが「メディウムの再発見」で示したことは、理論的対象としての写真が発明当初から持っている技術的可能性というものは「イメージと新たなメディウムとを幸福なカタチで結びつける」ということであった。つまり、あるメディアに内在する<約束事>を写真性とし、新たな物理的支持体をメディウムに変容させるのである。言い換えれば、新たな技術的複製によって生まれる「写真的なもの」は変異し続け、ウイルスのように現れつづけるものであるとも言える。本作《The photographic … ーある写真的変異株の考察ー》はコロナ禍に普及したヴァーチャルヴューイングというメディアの中から「写真性」を引き出し、新たな支持体と結びつけることで、写真的変異株を生み出し、メディウムに生声を発させる考察である。
2022
サイズ可変
ミクスト・メディア(フルカラーダイレクト昇華印刷、トロマット(ポリエステル)、アルミスタンド、樹脂、他)
bottom of page